2019年4月15日月曜日

小中一貫教育の推進


 小中一貫教育の推進(義務教育学校へ)
 
重要な課題として子育て、教育の問題があります。未来を支えるために、子供時代のつまずきは回復に時間を必要とします。常に検証と対応を求められるものです。小中一貫教育が導入されることになりました。

地元の城南・城巽小学校では、どんどん入学者が減少し、白鷺中学校では一学年2クラスの維持も難しくなっていました。小学校の統廃合も絡まり、特に地域の学校がなくなる城巽地域からの反発が激しいなかで、PTAの話し合いと地域の理解の中で、白鷺小中一貫教育の実現を成し遂げたことは、一地域の課題にとどまらず、姫路市の教育の質の向上に大きく貢献できたと自負しています。




先生の指導のあり方を根幹から見直すのが最大の目的でした。教師の任用は県の教育委員会の所管ですし、教師の最初の負担も大きくなることから、反発もありましたが、分かる授業が増え、学力が向上することに繋がって行きました。それまで小学校の先生は6年間だけを中学校は3年間の育ちを意識していましたが、9年間全体を考えたことはなかったからです。スタイルは様々ですが小中一貫教育の理念を全校に広げました。そして、次のステップが義務教育学校です。

義務教育学校はまさしく、9年間をまとまりとした学校です。小中の垣根をなくし、1年から9年生となります。平成304月白鷺小学校と白鷺中学校は白鷺小中学校になりました。平成314月には四郷学院、続いて豊富小中学校が決まっています。工夫を重ね、子どもたちの能力を引き出し育てるものへと進化させねばなりません。

 昨年から姫路市立小中学校適正規模・適正配置審議会が開催され、学校の統廃合か!という話が出ていますが、地域と小学校が密接に結びついている姫路市の特性を十分踏まえて考える必要があります。まずは子どもたちの育ちや学習を保証することが基本です。私としては、大規模校の課題の方が深刻であること、小規模で課題となるのは、各学年が3クラスを切ってくると、一人の先生が複数の科目を担当するということが起こる中学校です。また、小規模校では小中一貫教育によって、補完できることも考えられます。すべてが同じということが平等とは限りません。カリキュラムの達成をどのように保証するかという視点を大切にしなければならないと思います。

 そうしたこれからの大きな問題に対して、姫路市ができる対処法として図書館司書の配置やスクールソーシャルワーカーといった姫路市で行える人の手配(教師は県から配置されている)を行いました。授業の負担軽減やいじめや不登校といった生活指導に専門家が加わることで、教師の負担を減らし、教育の質の向上を図ることを提言しています。